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くねくね

「コトリバコ」とともに、インターネット上で話題になっているのが「くねくね」です。都市部ではなく田畑が広がるひなびた田舎で目撃される「くねくね」は、見続ければ目撃者の心を壊してしまうといわれています。この「くねくね」の正体とは何なのでしょうか?

「くねくね」の話

「くねくね」は、正式名称というわけでなく自然発生的に呼ばれるようになった名前です。何しろ、それが何であるのかを知ろうとして見続ければ心が壊れてしまうのです。体験談はインターネット上で次々に出回っていますが、未だその正体はわかっていません。




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「くねくね」の話の概要

ある兄弟が夏休みに祖父母の住む田舎を訪れた。田舎は兄弟が住んでいた都市よりも栄えていないものの、子供にとってはカブトムシやクワガタと言った昆虫の宝庫で兄弟は夕暮れまで遊んでいた。そろそろ夏休みも終わりに近づいてきた頃、二人は祖父母の家で宿題に追われていた。そろそろ机に向かうのも飽きてきた頃に、窓から外の景色を眺めた二人の目に飛び込んできたのは、田んぼで「くねくね」としか表現できない奇妙な動きをする白い人影のようなものだった。二人は案山子を見間違えたのだろうかと思ったが案山子が立っていない場所でそれは「くねくね」と動いているようだ。兄が双眼鏡を持ち出して、それを注視する。弟は自分にも見せてもらいたいと兄に訴えるも、兄はうつろな表情で双眼鏡を離さない。弟は仕方ないので兄にあれが何だったのかを聞く。兄は「わカラナイほうがいイ……」と抑揚なく弟に言った。その顔には理性がなく、へらへらとした笑顔を貼り付けていた。祖父母が帰ってきて兄の異変に気付くと即座に窓を閉め、弟だけが家に帰されることになる。兄はもうずっとあのままだと言うのだ。弟は両親とともに家路を急ぐ中で、「なぜこんなことになったのか」と考えた。「兄ちゃんがあんなことになったのはあれを見たからだ」と、兄が持っていた双眼鏡で景色を眺めた。その時、弟は「見てはならない」といわれたものを間近で見てしまった……。

「くねくね」の目撃事例

「くねくね」は、見たものの心を壊してしまうという恐ろしい存在です。目撃される場所は都市部ではなく、鄙びた感じの田舎や海と言った自然が多く残っている場所がほとんどです。中には電車の通っている場所で目撃したという話もあります。報告された目撃談では、報告者以外の人が「くねくね」を注視してしまい大変なことになったという事例もあります。

「くねくね」の正体とは何なのか

インターネット上に「くねくね」の目撃談が次々と報告されるようになるのと同時に、「くねくね」の正体を探そうとする動きが起こりました。怖い話の中には「原因がこれではないか」というものも数多くあります。その原因となった存在が忘れられた神様だったり、妖怪だったりすることがしばしばあります。「くねくね」もまた、そういった既知の存在ではないかというのです。

案山子説

案山子は田畑の作物を鳥獣から守るために作られた人形ですが、遡っていけば「古事記」にその起源があるようです。ここで登場する案山子は「久延毘古(くえびこ)」という知恵の神であったといわれています。また、案山子は鳥獣除け目的ではなく田の神様の依代であると考えられ、作物が実ることを祈願する目的があるとも考えられています。そういった神様を見てしまったからこそ心が壊れてしまったのではないかと考えられるのです。

妖怪説

昔の人は、自然の中で様々な妖怪に出会ってきました。人間の領域と妖怪の領域が重なる場所では、彼らを怒らせないように振舞うことが当たり前だったのです。しかし、近代に入るとそういった教えが迷信として切り捨てられるようになっていきました。「くねくね」もそういった時代の流れの中で忘れられた妖怪なのではないかというのです。「くねくね」の正体として目されているのは、「一反木綿」や「しょうけら」と言った「白くてひらひらした」妖怪です。中でも「しょうけら」は現れる目的が不明な妖怪なので、最も有力視されている存在であるといえます。

ドッペルゲンガー説

「ドッペルゲンガー」は、ドイツ語で「二重身」という意味を持ち「もう一人の自分」として扱われる存在です。ドッペルゲンガーが見えるようになるとその人の命は残り少ないという伝説があり、「くねくね」はドッペルゲンガーであるというのです。つまり、「くねくね」と踊っているのがもう一人の自分であることに気付いた瞬間に壊れてしまうのです。ドッペルゲンガーは黒い人影で表されることが多いのですが、「くねくね」の目撃談の中には「黒い人影だった」というものもあるので、可能性が全く無いわけではないようです。

勘違い説

「くねくね」に見えるものは陽炎などの自然現象で歪んで見えた白いシャツを着た人で、その後の状態はただの熱中症の症状であるという説もあります。「くねくね」の目撃談が夏場に集中していることから唱えられた説のようです。

「くねくね」とは何か

では、「くねくね」の存在理由とはいったい何なのでしょうか? こちらに近づいてきて害を及ぼすわけでなく、見続ければ心が壊れるだけです。つまり、その存在を知っていれば対処できるわけです。すなわち、「触れえざるもの」なのです。必要以上に近づかなければ害は無い存在なのですが、知識が次世代に正しく伝えられることなく失われた結果怖い話となったものが「くねくね」の話なのではないでしょうか。だからこそ、その正体は誰も知らないし誰も知るべきではないのです。

「くねくね」が注目される理由とは

「くねくね」はインターネットの普及とともに流布した怖い話です。それ故に、「ネットコミュニティで作られた存在」であると考える人も居ます。実際のところはそうではないのかもしれません。人間は自分の知らないことに関しては「無関心」か「知りたがる」かのどちらかの態度を取るものです。昔の人はなるべく無関心を取りながら、近づこうと考えなかったのです。現在は情報が溢れているため、知らないことでもすぐに知ることが出来ます。そのため、昔の人が知ろうとして来なかったものを知りたいと考えるようになったのかもしれません。「くねくね」は知的好奇心の対象として注目されているという訳です。


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