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電話の怖い話

怖い話は、時代の発展と共に変化を遂げてきました。それは、通信手段を介した怖い話にも通じます。手紙から電信、電信から電話、電話からパソコン通信、パソコン通信からインターネットと発展を続ける通信手段には常に怖い話が存在しているのです。

電話の怖い話

怖い話と言うものは、流行に敏感なのか文明の発達に合わせて進化する特性を持っているようです。中でも、電話に関する怖い話は途絶えることなく現在も増殖を続けています。インターネットの発達によって電子メールがらみの怖い話も増えていますが、携帯電話の普及は電話の怖い話を増やす一助となっているのです。




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なぜ電話を使うのか

幽霊や怪異がなぜ、電話などの通信手段を使ってくるのでしょうか? 一説によれば「幽霊などは電子などの素粒子の集まりなので電気を使うものと相性がよい」とされていますが、この辺りは簡単には信じられないところです。単純に考えるなら、「幽霊とて元は人間なので、新しいものに興味がある」ということではないでしょうか。

電話を使った怖い話のパターンとは

電話の怖い話も、集積していくことで物語の類型を見出すことが出来ます。

連絡手段としての使用

もっとも多い怖い話における電話の使われ方は、電話本来の使い方である連絡手段です。「自分」が体験者に近づいていることや、存在を知らせることを目的として使用することが多く、電話の「相手の顔が見えない」と言う性質を巧みに利用していると言えます。

接触媒体としての使用

怖い話には、体験者が何の落ち度もないまま怪異と出会う不条理なものがあります。そういった話の中には、怪異が体験者と接触するために電話を用いることがあります。極端な話、この類型に登場する怪異は相手が誰でも良いようです。

召喚手段としての使用

電話の怖い話の中には、一定の手順を行って怪異に接触を行うというものがあります。この類型の場合、接触した体験者は何らかの代償を払わなければならないことがあり、接触先である怪異が代償の取立てにやってくることもしばしばです。携帯電話の普及で、この類型の話は徐々に増大しています。

電話が怖い話に取り入れられるようになったのは

日本に電話回線が敷かれるようになったのは1890年のことで、120年前に電話の怖い話が生まれる土壌が形成されたといっても過言ではないようです。ただ、電話サービス開始当初は家庭にまで電話回線を敷けるのはごく一部の富裕層だったので、「遠く離れた人と会話できる」電話自体が怪異と捉えられていたのか、電話の怖い話が生み出されるようになるのにはまだ早かったようです。

電話の一般家庭への普及が怖い話を作った

電話が一般家庭に必需品として普及するようになるのは、いわゆる高度経済成長期に入ってからです。電話が業務用の連絡手段から、子供にも手の届くコミュニケーションツールに変化したことが、怖い話と結びつく機会を与えたのです。実際、日本に伝わっている電話の怖い話は昭和中盤以降に発生したものがほとんどです。つまり、電話が身近なものになったことで電話を使った怖い話が生まれるようになったのです。

新しいものを使った怖い話が生まれる理由を考える

では、なぜ電話などの道具を使った新しい怖い話が生み出されるようになるのでしょうか? 日本には、長く使った道具に魂が宿ると「付喪神」と呼ばれる存在になるという考えがあります。愛着をもって大事に使った期間が100年を越えると、道具は精霊へと変化するのです。こうして付喪神になった道具は妖怪伝承などにその存在を残していきます。

電話と言う概念自体が怖い話を生み出している?

しかし、電話機にしても電話回線などの設備にしても100年を越えるほどに使われることはありません。それに日本で電話が使われるようになって100年も経たないうちに怖い話に電話が登場するようになっています。どうやら、電話が普及したことによって「電話」と言う概念から怖い話が生まれるようになったようです。「怖い話」は話題でもあるので、誰かに伝えられることを使命として持っています。そのため、聞き手が知らない物事についての話は、話の内容と合わせて物事について説明をしなければなりません。つまり、相手が知らないことについて話すのは二倍の労力が必要になるので、話題に取り上げにくくなります。電話の怖い話もまた、「電話」を知らないものが居なくなる機会が来るまで待っていたのではないでしょうか? そうなると、電話の怖い話を生み出しているのは「電話」という概念と言うことに……?


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