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メリーさん

怖い話は、小学生の頃から「身の回りにあること」として認識していくものです。自我も行動力も付いてくるこの時期から、怖い話を自ら語るようになり怖い話を自ら体験したいと考えはじめるようです。怖い話は、そんな小学生たちを中心に広まっていきます。ここで紹介する話も、小学生を中心に広まった有名な話なのです。

メリーさんとリカちゃんから掛かって来る電話

日本を代表する着せ替え人形の「リカちゃん」シリーズは、40年に渡って女の子に愛されてきました。サービスの一環としてリカちゃんから情報を聞けるテレホンサービスも長年に渡って提供されています。しかし、一般に「リカちゃん電話」というと怖い話の方が思い浮かべられるようです。この「リカちゃん電話」の話の元型となったと考えられているのが「メリーさん」の話なのです。




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「メリーさん」の話の概要

ある少女は西洋人形を大事にしていたが、引越しなどの事情で人形を捨てることになる。人形を捨てた後、一人で家に居た少女の元に電話がかかってくる。「わたし、メリーさん。今コンビニに居るの」……少女の家に近いコンビニは人形を捨てた場所の近くだ。慌てて電話を切ってもすぐに掛かって来る。「わたし、メリーさん。今○○さんちの前に居るの」……近づいている! 「今××さんちの前に居るの」「今マンションの前に着いたの」「今一階に居るの」……もう、何回電話を受けたかわからない頃。掛かってきた電話から聞こえたのは、「今、あなたの後ろに居るの」……少女は意識を失った。

「メリーさん」と「リカちゃん電話」の相違点

基本的に、「リカちゃん電話」は「メリーさん」を踏襲した構成となっていますが幾つかの違いが存在しています。

メリーさんが人形ではないことがある

「リカちゃん電話」の場合、着せ替え人形のリカちゃんが怪異の正体として描かれていますが、「メリーさん」では「メリーさんが人形ではなく実在した人間である」というパターンが存在しています。この場合、メリーさんはひき逃げにあってしまっていて助けようとしなかった目撃者や加害者の元に向かうという筋立てになっています。

「三本足のリカちゃん」が絡むことがある

15年ほど前に、製造工場のミスで「三本足のリカちゃん」が生産されるという事件がありました。一部が市場に出たため回収騒ぎになりニュースにも取り上げられました。怖い話で登場する「三本足のリカちゃん」は、「真ん中の足だけが人間の肉で出来ている」「呪われている」などの付加価値がつけられています。この「三本足のリカちゃん」は、女子トイレで発見され拾い上げた人に電話を掛けてくるなどの現象を起こすとされています。

「メリーさん」を考える

「メリーさん」の話が広まったのは、「リカちゃん電話」の話が流布する以前のようですが、なぜ「メリーさん」という名前なのでしょうか? そして、電話を一回掛けないと近づいていけないのでしょうか?

メリーさんの名前の由来とは?

「メリーさん」という名前で思いつくのは、童謡の「メリーさんの羊」と実在した「ハマのメリーさん」です。「メリーさんの羊」は、元々はマザーグースの一説として発表されたものでした。「メリーさんの羊」は後にエジソンが、発明した蓄音機のテストで吹き込んだと言うエピソードも残されていますが、怖い話の「メリーさん」とは関わる部分は無いと断言できます。

ハマのメリーさんとは?

「ハマのメリーさん」は戦後の横浜に現れた、謎多き人物でした。ドーランで顔を白塗りにして、全身を白尽くめにした彼女は瞬く間に横浜の有名人となります。ハマのメリーさんは数年前まで横浜に居たようですが、現在は体調を崩して隠居したと言われています。そのメリーさんの謎めいた雰囲気が換骨奪胎されて、「メリーさん」という名前が与えられるようになったのではないでしょうか。

日本人にとって呼びやすい名前

それに、極端な話「メリーさん」でなくても「メアリーさん」「マリーさん」「マチルダさん」であっても良かったはずなのです。しかし、メアリーさんだとハイカラすぎるし、マリーさんだと日本人っぽい名前になりすぎます。ましてやマチルダさんではミデアがドムに落とされます。その点、「メリーさん」ならば母音が「え・い・い」で発声の際に口を大きく動かさなくても良く、日本的でない名前として成立します。だからこそ、「メリーさん」と呼ばれるようになったのでしょう。

なぜ1コールごとに近づくのか

「メリーさん」の話の肝となるのが「今○○に居るの」という電話です。1コールごとに体験者に近づいていくこの下りこそが山場であると言えます。しかし、なぜ1コールごとにしか近づいていけないのでしょうか。一気に相手の傍にまで近寄ることは出来ないのでしょうか。もしかしたら、逆にメリーさんは「相手に電話しなければ一定の距離を移動できない」のではないでしょうか。「移動後に相手に電話を掛ければ、再び一定の距離分を移動できるようになる」というルールをメリーさんが持っていると仮定すれば、電話の謎は解けます。

メリーさんから逃げ切ることは出来るのか

実は「メリーさん」「リカちゃん電話」は、それ自体で完結した怖い話とはなっていません。語り手も聞き手もいつかメリーさんやリカちゃんに出会うかも知れないとして、話は終わるのです。では、もしもメリーさんに出会った場合どのようにして逃げればいいのでしょうか?

電話から離れる

まず携帯電話も持たず、なるべく公衆電話にも近づかないような場所に移動することが思いつきます。しかし、店などに入った場合呼び出される可能性が考えられます。

できるだけ高速で距離をとり続ける

車や交通手段を駆使して、メリーさんの伝えてきた居場所とは反対方向に移動し続ければいつかはメリーさんも根を上げるかもしれません。ただ、どのくらいの期間逃げ続ければいいのかがはっきりしないのがこの方法の欠点です。

対峙する

逃げ遅れた場合の最終手段はこれしかありません。ただ、凶器になるものを身の回りにおかないようにする必要があります。魔除けになりそうなものを出来るだけ集めておくしかないでしょう。


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