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学校の七不思議

小学生も中学年になると、教科書ではわからないようないろいろなことを知りたくなってくるものです。そんな小学生の興味の対象になるのが「学校の七不思議」です。普段授業を受けている教室や校庭が舞台となる怖い話は、興味を引くには充分すぎるものなのです。

学校の七不思議を追う

そもそも、「七不思議」という言葉は外来語を翻訳して生まれた言葉です。もともとの七不思議は、ピラミッドやバビロンの空中庭園といった古代の巨大建造物などを指していましたが、日本では怖い話などに使用されています。学校の七不思議と同等かそれ以上に有名な日本の七不思議には、「本所七不思議」があります。これは、江戸時代の東京の下町で怪異が起こる場所を纏めたもので、講談のネタにも使用されるほどなのです。




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見知らぬ学校の表情

普通、小学校や中学校は昼間にしか授業を行いません。夜の間、体育館を一般に開放するところもあるでしょうが、校舎の中にはそうそう行く機会はありません。つまり、生徒が夜の学校の様子を知ることは出来ないのです。そして大抵の学校の七不思議は、夜に何かが起こる性質のものです。夜の学校こそが七不思議の鍵なのです。

学校の七不思議の定型

小学校や中学校に伝わっている七不思議は、「基本形となる話+学校ごとのオリジナルの話」という形になります。この基本形の話は、全国的に同様の話であることがほとんどです。

光るベートーベンの目

小中学校の音楽室には、音楽家の肖像画が並べて張り出されているものです。昼間はバッハの髪型が見るからにカツラだと笑いの種になるのですが、夜になるとベートーベンの目が光ると言われている学校も多くあります。

夜鳴る楽器

音楽と言うものは感受性が必要とされるためか、七不思議にはもってこいの材料となることもあります。音楽室や特定の教室に置かれているピアノやオルガンは、「この世に未練を残した生徒が夜になると演奏する」と言った話が付きものです。

歩く二宮金次郎

二宮金次郎と言えば一昔前は勤勉勤労の鑑とされていて、子供たちが見習うようにと各学校の校庭に、芝を背負って読書する銅像があったものです。そんな二宮金次郎の像も七不思議の中では、夜な夜な校庭を駆け回る存在とされています。近年では、二宮金次郎像の撤去を行う学校も多いためかこの話は聞かれなくなってきています。

踊る人体標本

理科室は、七不思議をはじめとする学校の怖い話には欠かせない舞台であると言えます。様々な動物のホルマリン標本や大人が居ないと触れられないような薬品、人体の仕組みを勉強するための標本などなど、子供の心を刺激するものに溢れているからです。なかでも、骨格標本や人体標本は怖い話の中でも人気が高く「夜になると踊る」「人間になりたがっている」などなどの話が語り継がれています。

一段多い階段

学校の階段にはケガなどの話が付きものです。また、階段の段数を13段にするのは絞首台に続く階段の段数と同じで不吉と言われています。そのためか、学校の七不思議の中には「夜に階段の段数を数えると13段になっている」と言った話があります。

鏡にまつわる話

古来から鏡は魔除けとしての役割を持っていました。しかし、鏡にまつわる怖い話も様々に存在しています。例えば、「トイレの鏡をある時間に見に行けば自分の末期の顔が映る」「階段の鏡には時々霊が映る」「体育館の鏡の前で剣道部員の霊が未だに練習している」と言った鏡の持つ神秘性が反映した話が様々に伝わっています。

トイレの花子さん

学校の七不思議として語られる話の中でも、もっとも有名なのが「トイレの花子さん」です。同年代の子供が集まる場所である学校においては、「トイレの花子さん」は親しみやすい怪異であるとも言えます。

欠けた七不思議

七不思議が伝えられている学校の中には、六つまでが知られていて「七つ目を知ると災いがある」とされている所もあります。この場合、七不思議の七つ目が存在していないこともしばしばあります。

七不思議が生まれる理由

これらの七不思議は、全国の小学校や中学校に必ず伝わっているといっても良いほどに広まっています。しかし、なぜこれほどに定型分類できるほどに似たような内容の話が伝わっているのでしょうか?

学校の怪談ブームによる伝播

10年ほど前に、様々なメディアで「学校の怪談」ブームが起こりました。このブーム以前から学習雑誌などでも夏になれば怖い話を特集していたので、メディアによる情報過多が「学校の七不思議」を各学校に伝播させるのに一役買ったと考えることができます。

子供の感受性が呼び込む

思春期までの子供は感受性が強く、大人よりも怖い話の体験者となる機会が遥かに多いものです。また、騒霊現象(ポルターガイスト)が起こる場合、思春期の子供が居ることが多いとも言われています。感受性の強い子供が多く集まる場所である学校は、必然的にそういったことが起こりやすくなるため、自然に七不思議が生み出されるものとも考えられます。

子供の想像力が生み出す

小学生の子供は、非常に強い想像力を持っています。その想像力は遊びだけでなく、日常生活の中でも気づかぬ内に発揮されているのです。その想像力が、何か曰くありげな場所に怪異を見つけ、学校に七不思議を生み出してしまうようです。

学校の怖い話の役割とは

学校の七不思議が生まれる理由はいくつか思い当たるものはありますが、現在のように全国的なものになった本当の理由は子供特有の心理にあるようです。学校と言う場所は言うまでもなく「勉強をするための場所」です。しかし、子供は親や先生といった目上の立場から何かを強制されるのは苦手なものです。苦手意識から生まれたフラストレーションなどは、授業以外の学校生活の中で解消していくわけですが、その解消手段の一つに「怖い話」が含まれるのです。怖い話は、非日常の体験を語るものです。祭りなどの非日常の出来事を体験することは、日常のストレスを解消する効果があります。怖い話は一種の祭りとして学校で機能しているのです。学校の七不思議とは、子供たちにとっては学校生活を楽しく過ごすための話題なのです。


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