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科学万能と言う安全弁

年末になると、世界の怪奇現象を扱ったテレビ番組がかならず放映され、某大学教授と某出版社編集長が怪奇現象についての論戦を行っています。科学が発達し、宇宙への旅も可能となっている現代では怖い話を含めたオカルトは、科学的な研究が行われないままに科学によって否定されています。本当に科学は怖い話を否定するものなのでしょうか?

科学の目的を知る

そもそも科学とはいったいどのようなものなのか、わからないまま科学の恩恵を受けている人も多いかと思います。科学的である条件とはいったいどのようなものなのでしょうか?




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科学の定義

科学とは、「体系的に整理された学問の総称」です。何が科学的であるかというのを決定する条件は、端的に言えば「提示された仮説は、実験などで間違いを見つけることが出来ること」です。これを「反証可能性」と言います。怖い話などのオカルトや心理学などの精神文明に属する学問は、物理学や数学などの物質文明に属する学問と違って誰かの立てた仮説に従った追試験を行っても同じ結果が出せないので、この条件を前提にすれば科学ではないともいえます。

反証可能性が無ければ科学ではないのか

この「反証可能性」を唱えたのはオーストリアの科学者であるカール・ポパーです。科学という分野は、ある意味「言った者勝ち」であると言えます。その為、「無差別で無秩序に科学が膨張して、科学本来の目的が失われるのではないか」という危惧を抱いたポパーは「これが科学である」という条件である「反証可能性」を設定したのです。しかし、反証可能性が無くても科学として認められている学問は沢山あります。反証可能性は、科学を無秩序に大きくしないための安全弁として存在しているのです。

なぜ怖い話を科学的に研究できないのか

では、なぜ科学万能の現代でも怖い話を科学的に解明して自由に制御するような技術は生み出されないのでしょうか?

再体験の難しさ

「必ず霊に出会える!」という心霊スポットがあったとしても、誰もが同じ内容の体験をする訳ではないようです。「霊感がある」と言う人が居るように、霊的なものを何も感じられない「霊的不感症」という体質の人も居るといわれています。つまり、人によって体験が一定にならない、または何も起こらないことがある怖い話を科学的に検証するのは難しいと言えます。

否定的な念による妨害

テレビ番組などで行われる超能力実験では、超能力者が本来の力を発揮できなかった時「超能力に否定的な人の念が働いて上手くいかなかった」と言われることがあります。超能力否定論者に言わせればただの言い訳のように見えますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。サッカーやバスケットボールなどの応援のとき、相手チームの選手がシュートする時に声に出さないまでも「外せ!」と念じたことがあると思います。このような念に物理的な力は無くても、心理的な圧迫感として作用することは十分にあります。超能力やスポーツとは関係ない怖い話であっても、そういった否定的な考えから来る念によって再現性が損なわれる可能性は無いとはいえないのです。

科学的な手段が確立されていない

一番大きいのは、怖い話を引き起こす霊や妖怪と言った怪異を科学的に捕捉して分析する手段がないと言うことです。物質としての存在を持たないものを捉える技術が無いのです。そういった技術を確立しない限り、怖い話を科学的に研究することは不可能なのです。

科学と怖い話の関係

つまり、科学と怖い話はいわゆる油と水の関係であると言えます。科学的に解明できず、科学としての条件を満たすことが出来ない怖い話は、科学に認められなくても確かに存在しているのです。

科学を頼ることで恐怖を抑える

怖い話によって喚起される恐怖と言うものは、本能的な感覚です。恐怖は命を守るために必要な感覚なのです。しかし、恐怖心が強すぎるとせっかく察知した危険を回避することが出来なくなります。そこで恐怖心を含めた精神のコントロール技術が必要になってくるのです。確実にコントロール技術を習得するのであれば武道がうってつけですが、身に付けるまでの時間が長いのが欠点です。精神をコントロールする他の方法には「心の拠り所になるものを信じ込む」という方法があります。その心の拠り所になるものの一つが科学なのです。

科学を信じる心が怖い話を否定する

科学を信じることで、怖い話から生まれる恐怖心が抑制されるのは「怖い話は科学的に実証できないから事実ではない」と考えることが出来るからです。この考えが強くなっていくと心霊現象否定論者になるのです。「科学で実証できないことはすべてデタラメである」という考えが強くなっていくのです。もうこうなると恐怖心を抑えるためではなく怖い話そのものを否定して恐怖心を抱くことを無くそうとしているようにも思えます。

科学と怖い話は共存できるのか

怖い話を引き起こす霊や妖怪は、感覚的に存在を知覚できても科学的に存在を実証することが出来ないものです。しかし、科学も人間の感覚から生まれた考えをまとめ上げた学問です。科学が怖い話を否定するのではなく、科学に関わる人が怖い話を否定しているのです。科学と怖い話が共存できる分野が生まれるのもそう遠くは無いかもしれません。


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科学万能という安全弁


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